おしらせ
第63回 九州学院高等学校 卒業証書授与式
[2011-03-02]
3月1日(火)10時より 第63回九州学院 卒業証書授与式が取り行われました。
同窓会からも同窓会役員の他に、卒業50年の高13回、卒業30年の高33回の先輩方が卒業式に招待されました。
諸君は、ただ今から 伝統ある九州学院同窓会の会員となるのであり、3万余名の会員を代表して心から歓迎申し上げます。
卒業生諸君は、これから進学や就職など進路は分かれますが、これから また新しい出会いがあり、新しい人生が始まります。
そこで、今後の人生では 是非「思いやる心」と「恥を知る心」を持って進んで欲しいと願っております。
今から2500年前、中国の大思想家 孔子は弟子の質問に答えて、人が生涯心がけるべきこと として『己の欲せざる処を 人に施す勿れ』と言っています。
又、明治初期のクリスチャンで、大教育者である新渡戸稲造先生は、日本文化の神髄を欧米の人々に紹介するために書かれた著書「武士道」の中で『まことに廉恥心は人類の道徳意識の出発点だと私には思えるのである』と言われています。本校の校訓は『敬天愛人』ですが「恥を知る心」は『敬天』、「思いやる心」は『愛人』に通じると私は思います。
今の社会では、価値観の変革期ということもありますが、自己中心主義で、人の迷惑を顧みない、恥知らずな行いをする人間が目立つように思います。
卒業生諸君には、「思いやりの心」と「恥を知る心」を忘れずに 自分の周りから世の中を明るくしていって頂きたいと思っております。
最後に
社会人の先輩として申し上げたいことがあります。
これからは「大きい声で挨拶をし、はっきりと返事をすること」を心掛けて欲しいと思います。
明るい挨拶は、相手に親しみを与え、はっきりした返事は、相手に信頼感を持たせると思うからです。
卒業生各位のこれからの御多幸を祈り、祝辞と致します。